【初心者必見】テントの正しいたたみ方と長持ちさせるコツ

テントを正しくたたむことは長く快適に使うための重要なポイントです。丁寧な作業を心がければ、生地やフレームのダメージを防ぎ、購入したテントをより長く利用できます。この記事では、テントの片付け時に気をつけるポイントや収納方法・保管方法のコツを具体的に解説します。

テントをたたむ前のチェックポイント:汚れ・湿気・破損・人数の確保

テントをたたむ前には、以下の4つのポイントを確認しましょう。

  1. 内部のゴミや汚れ: 砂や小枝は生地やパーツを傷つける原因になります。使用後すぐに取り除ききれいに保ちましょう。
  2. 湿気: 雨が降っていなくても、結露などで生地が濡れていることがあります。収納前に風通しを行い、しっかり乾かしてからたたむことで、カビや悪臭を防ぎます。
  3. 破損やパーツのゆるみ: フレームにひび割れがないか、ロープやペグに変形がないかなど、細部までチェックします。
  4. 人数の確保: 特に大きなテントの場合、複数人で作業すると早く安全に撤収できます。

組み立て式・ワンタッチ式など形状別の注意点

テントの形状によって、たたみ方や注意点が異なります。いずれの形状でも、テントをたたむ際に生地を無理に折り曲げないことが長持ちのコツです。

  • 組み立て式テント: ポールをつなぎ合わせるタイプです。パーツが多い分、一つひとつ確認しながら片付けられますが、連結部分の汚れや変形に注意が必要です。
  • ワンタッチ式テント: 折りたたみ式とも呼ばれる簡易テントで、設営・撤収が簡単でスピーディーに行える反面、フレームが一体化しているため、たたみ方を誤ると可動部を傷めるリスクがあります。埃や砂を払ってから収納しましょう。

イベント集会テント(定番品)(組み立て式)の解体手順:スムーズな片付け方法

運動会などの学校行事やイベント会場などでよく使われる組み立て式パイプテントの解体手順を具体的に紹介します。イベント集会テントはフレーム(骨組み)が分離できる構造で、比較的丈夫に作られています。しかし、それゆえに部品点数も多く、慣れないうちは時間がかかりがちです。解体時に手順を守ることで、短時間でトラブルなく撤去できます。

筋交いを外す

フレームの安定を保つ筋交いを、固定方法に従って丁寧に外します。指を挟まないよう手袋などを着用しましょう。

脚を倒す

筋交いを外したら、複数人で脚部をしっかり支えながら1本ずつゆっくりと倒します。フレームがゆがまないよう注意してください。

天幕を外す

脚を倒したら、天幕を外します。大きな天幕は風を受けやすいため、複数人で端を持ちながら安全に作業しましょう。生地を引っ張りすぎないよう、ゆっくりとフレームから外してください。

パイプを分解する

天幕を外したら、パイプを一本ずつ慎重に分解します。連結部分の砂や泥を取り除き、まっすぐ引き抜くことを意識しましょう。

部材をまとめる

パイプやジョイントなどの部材を紛失しないよう、長さ別や形状別にまとめ、小袋などに入れて収納します。汚れを拭き取ってから収納しましょう。

天幕のたたみ方のポイント

天幕は、まず大きなシワや折れ目を伸ばし、汚れを軽く払います。次に縦方向または横方向に適度な大きさにたたみつつ、空気を抜きながらコンパクトにまとめます。

集会テント(定番品)

ワンタッチテント(かんたんてんと3)の収納ポイント

ワンタッチ式(折りたたみ式)はフレームが一体化しているため設営が楽な反面、折り畳み方を誤るとフレームを傷める可能性があります。手順に沿って安全に収納するコツをご紹介します。動作をゆっくり行い、フレームの動きに注視しましょう。

脚を緩める

まず脚のロック機構を解除します。説明書に従い、力任せに外さないよう丁寧に扱いましょう。

フレームを縮める(半分程度)

天幕が挟まらないよう、フレームをゆっくり半分程度まで縮めます。無理な力を加えず、フレームの動きを確認しながら進めましょう。

天幕のマジックテープを外す

フレームと天幕を固定しているマジックテープやベルトを外します。生地を引っ張りすぎず、ゆっくりとはがしましょう。

天幕を外す

フレームを途中まで折りたたんだ段階で天幕を外します。生地に無理なテンションがかからないようにめくるように外しましょう。

フレームを完全に縮める

天幕を外したら、フレームを完全に縮めます。指を挟まないよう、両手を使ってゆっくりと動かし、スムーズに折りたたまれない場合はジョイントを点検しましょう。

部材をまとめる

フレームや小物パーツをまとめる際は、バラバラにならないようひとまとめにし、収納袋に入れます。

かんたんてんと3をたたむ時の注意点

フレームの動きをよく観察し、無理にたたもうとしないことが大切です。また、天幕を外した後の汚れや結露を見落とさず、完全に乾かしてから収納しましょう。収納袋に入れる際は、全体にまんべんなく空気を抜きながらたたみます。

かんたんてんと

長期保管に適した場所と湿気対策:カビ・悪臭を防ぐ

テントを長期保管する際は、通気性の良い場所を選び、湿気対策を徹底しましょう。

  1. 完全乾燥: 収納前にテントを完全に乾燥させることが最も重要です。撤収後、天気の良い日に改めて広げて乾かすと良いでしょう。
  2. 保管場所: 湿気がこもりやすい場所は避け、屋根裏部屋や物置の上段など、風通しの良い場所を選びましょう。
  3. 除湿対策: 収納袋の中に除湿剤やシリカゲルを入れると効果的です。定期的に取り換えることで、カビや悪臭のリスクを減らせます。

テントが濡れたときの対処法:乾かし方と再収納のポイント

テントが濡れてしまった場合、十分に乾かすことが重要です。濡れたテントをそのまま収納袋に入れるのは絶対に避けましょう。仮収納する場合でも短時間にとどめ、早めに取り出して乾かす必要があります。乾かす際は、可能なら広げて直射日光を避けながら風通しの良い場所で行うのが理想です。急ぎの場合はタオルで水分を吸い取り、形を整えながら陰干しします。ポールやペグも忘れずに拭き取りましょう。再収納するときは、生地を完全に乾燥させたうえで空気を抜くようにたたみます。

たたんだ後のメンテナンス:破損チェックや修理のタイミング

テントをたたんだ後も、定期的なメンテナンスを行うことでトラブルを防ぎ、テントを長持ちさせられます。撤収後には、ポールやフレームの歪み、破損がないか簡単な点検を行う習慣をつけましょう。破れやほつれを見つけた場合は、補修テープでの処置・修理を検討してください。また、使用前にも再度点検を行いましょう。長期保管後は、カビや防水機能の劣化が進んでいる可能性があります。問題が見つかれば早めに対処することで、安心してイベントを楽しめます。

まとめ

テントのたたみ方から保管、メンテナンスまでの要点を整理しました。テントをたたむ基本は、事前の汚れや湿気の除去を徹底し、フレームと天幕を安全に解体することです。形状別のコツを理解し、周辺の状況や人数に合わせて効率的に作業を行いましょう。濡れた場合の乾かし方や湿気対策、破損チェックなどのメンテナンスがテント寿命を大きく左右します。適切な管理を心がけ、いつでも快適にテントを使えるようにしましょう。